「TCC広告賞展2014」トークイベントに行ってきました。

第一回目のテーマは、審査員×ホンダチーム「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」

「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」チームの
保持壮太郎さん、キリーロバ・ナージャさん、菅野薫さん
モデレーターに谷山雅計さん、ゲストに高崎卓馬さん という豪華なメンバーです。

お話の内容は「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」の制作秘話と、本作がTCC賞に選ばれた意義についてです。
 


このCM、世界で最も難しいと言われる「D&AD」のBlack Pencilを受賞した、すごい作品なんです。

初めは音アプリの企画があって、そこからのクリエイティブジャンプを経て完成したそうです。さらにこの作品は個人技ではなく チームで作り上げた意識が強い作品で、その経緯をまとめるとこんな感じ。

ナージャ「(プラン変更に対して)セナはどこ?変にエモーショナルになっている」
菅野「セナの音を蘇らせたい」
保持「場所は鈴鹿で、スピーカーを置いたらどうか」
真鍋(ライゾマ)「音だけじゃ軌跡をたどれない。光を出した方が良い」

九州新幹線全線開通のプロジェクト秘話を聞いたときも思ったのですが、こんな風にチームで本気になってぶつかれる仕事は羨ましい。そして、そういう仕事をする人たちは皆、クライアントへの愛もハンパない(笑)あー、ほんと羨ましい。

で、これがTCC賞に選ばれた意義なのですが、「死んだ人を蘇らせる。そんなことが広告にできるのかと衝撃を受けた。広告の可能性を広げてくれた」と高崎さんが仰るように、コピーライターの役割はコピーを書くだけではない、ということを示しているように思います。

保持さんは「コピーライター=糸井重里のイメージを脱却したい」と、高崎さんは「大きなアイデアの中の言葉だけを評価すると、ニッチな賞になってしまう」と仰っていました。

さらに高崎さんは「僕が一歩一歩山を登っていたら、ホンダチームの3人がヘリコプターで上がってきた」とも表現しています。これからのコピーライターは、言葉を書けることはもちろん、このヘリコプターをどう見つけるかが重要になってくるのではないでしょうか。