絵画鑑賞はオシャレじゃねーんだよ!!


ということで同日に行われた「東京暇人」の公開収録を観覧してきました。
いや、これが面白かったです。むしろここからが本編というくらい(笑)
特にBS日テレで「ぶらぶら美術・博物館」という番組もやっていらっしゃる山田五郎さんのエロ解説が素晴らしかったので、以下にまとめます!

まずロココ時代(18世紀フランス)は、男と女がチャラチャラしてる絵が多いという話から始まります。 
庭園に集うイタリア喜劇の役者たち
《庭園に集うイタリア喜劇の役者たち》ジャン=バティスト・パテル

例えばこの絵には「野外での合コン」が描かれています。フランス人チャラいですねw(ちなみにイタリア喜劇とありますがフランス絵画です)

手前の女性の足は男性の上に乗っかっているし、左奥のおっさんは胸揉んでますね。。当時の人たちはこんなことばかり考えていたのです。

オダリスク
《オダリスク》フランソワ・ブーシェ
 
オダリスク(トルコのハーレムの女性)といえばアングルですが、この女性は当時の王様ルイ15世(別名エロ大王w)の愛人ではないかという説があります。この絵を見てもわかるように、ルイ15世はぽっちゃり好きのようですね。

で、この絵のエロさは”布”です。お尻ドーン!の素っ裸ではなく、一枚噛ませるのがエロいのです。これを業界用語(←どこの業界だw)で「真っ裸+1」と呼ぶそうです(笑)うむ、今のグラビアにも通じるエッセンスですねw
 
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《割れた水瓶》ジャン=バティスト・グルーズ
 
こちらはポンパドゥール夫人の後に愛人になったデュ・バリー夫人が描かせたと言われています。一見美しいのですが、処女性の喪失を表しています。水を汲んでくるはずの水瓶(左下)が割れていて、暴行にあったことを連想させます。そして、このなんとも言えない表情。無邪気さと挑発が混じるアンビバレンス。不思議なエロを感じさせる絵です。


どうですか?絵画鑑賞オシャレですか?僕にとって絵画鑑賞とは、人間の欲望や日常生活、生と死、宗教などの人間の深淵をチラ見するような行為だと思っています(たとえ人間が描かれていない風景画や抽象画だとしても人の気持ちや物語は感じます)。だから同じ人間としてもっと自分に引き寄せて見ればいいのです。少なくとも高尚なものを理解した気分になって悦に浸るものではない。そして高尚なものとして考える必要もない。ちょっと話は逸れますが、最近SNSで「大好きな◯◯の展覧会に行ってきました!」とだけ書いて「お洒落な自分」をセルフブランディングしている人をよく見かけますが、これはこれで何か違うなあと思ってしまいます。まあ高尚なものだと思い込んで足を運ばない人よりはましですが。ただ、セルフブランディングのアクセサリーとしての絵画鑑賞から、もう一歩踏み込んで自分に引き寄せてみるともっと豊かだし、楽しいのになと思ったりもします。