今回のテーマは「風俗画」

風俗というとアッチのイメージが先行しがちですが、あながち間違ってはいません。その話は後ほど

風俗画が面白いのは必ずしもありのままの現実を描いているわけではなく、現実に見せかけてどこか道徳的、教訓的なメッセージが込められている絵画(寓意画)がたくさんあるというところです。なので解説は必ず読んでください。さらに音声ガイドもおすすめ。今回は「一般ガイド」と「コナンガイド」の2種類があります。コナンガイドは 映画とのタイアップですね。コナンファンとして僕はコナンガイドを選びました!

では、お気に入りを紹介していきます!

《チェス盤のある静物》リュバン・ボージャン

これ、ただの静物画ではないんです。

鏡は「視覚」
楽器と楽譜は「聴覚」
パンとワインは「味覚」
花は「嗅覚」
ビロードの巾着は「触覚」

そう、人間の五感を表現しています。さすがに解説がないと気づきませんよね?こんな感じで解説がめっちゃ重要な展覧会なのです!


続いてこちら。
《女占い師》ニコラ・レニエ

女占い師(手前左)が、上流階級の女性(手前右)の手相を占っています。
そのスキを狙ってグルのおばちゃん(右奥)が財布を抜こうとしているけれど、
占い師の背後にいる男(左奥)もまた、占い師の鶏を盗みとろうとしています。

騙していると思っていた方が、実は騙されていることもある。

こーいう絵は好きですね。なるほど!と腑に落ちる感じがたまらないです(笑)


猿の画家
《猿の画家》ジャン・シメオン・シャルダン

17世紀のフランドルでは、人間の行為を猿に託して表現することが流行りました。

その中でも、この絵に込められた教訓は
 
「何も考えずにありのままコピーする猿まねはダメ」ということです。

自分で工夫して考えるのが大切。クリエイターとして身につまされる思いがしたので、この絵のポストカード買いました。


鏡の前の女
《鏡の前の女》ティッツィアーノ

こちらは、絵画よりも360度から見られる「彫刻」の方が優れているという主張に対抗して描かれました。「鏡」を描くことで一度に色々な方向から見られるというわけですね。先日、日テレの特番でモナリザも実は3D絵画であるという話がありましたが、あれは2枚の絵を重ねることで成立する3Dでした。こちらの絵は1枚の中での3D化への挑戦です。

そしてこの絵(鏡の表現)に込められた教訓は
 
「美しさのように儚いものに夢中になっていてはダメ」ということのようです。

そうですね、外見の美しさとは「値下がりする資産」ですものね。


最後に気になった絵を一点。
ぬかるみにはまった荷車
《嵐》もしくは《ぬかるみにはまった荷車》ジャン=オレノ・フラゴナール

教訓などはないのですが、なにかダイナミックで引き込まれたんですよね。嵐を予感させる厚い雲が垂れ込め、全体的に急かされている印象を受けます。風の音、人や羊たちの声が聞こえてくるようです。全ての絵画に言えますが、特にこの絵画は本物を見て欲しい。サイズが大きいと没入感が全く違うので。

ちなみに日テレ「ZIP!」の「新解釈ルーヴル」という企画によると、
 
この絵は「羊を数えても全然眠れない人の頭の中」だそうですw



以上です。あれフェルメールは?と思ったあなた。今回は僕のフィルターに引っかかりませんでした。展覧会の目玉と心に刺さる絵は別ですからね。たくさん絵を見て「自分フィルター」をつくること。コレ、何事も楽しむ上で結構大切なことだと思います。




p.s.
グッズ売り場に3DSのルーブル美術館音声ガイドなるものが売っていました。3DSもってないけど、めっちゃほしい。これ使うためだけに3DS買おうかな。。