「Creative Summer Camp」全日程終了しました!
https://note.mu/myjapan/n/n7cc8dbd25d76

審査会で見たCMと3カ月前の絵コンテと比べると、どこのチームも試行錯誤を繰り返した跡がよくわかりました。中でも「ユニサイクルず」は、ロケハン、本番撮影、最終審査会で、毎回企画そのものからひっくり返したCMを撮影してきていて、なかなか軸が定まらず、見ているこっちが心配でした。しかし、それは裏を返すと、良い作品をつくりたいという粘りが、どのチームよりも強かったということなんだと思います。実際にこのチームは、キャンプでは一番遅くまで撮影をした上で、徹夜をして頑張っていました。ちなみに「紫外線」は撮影日に前乗りしてまで頑張っていました。そして1位と2位は、この2チームです。(両チームの6分の4人が電通社員だったことから、やはり彼らは努力の総量自体が違い、勝つべくして勝ってきた人たちなのだと感心したものです)

話を審査会に戻しまして、今回は「素直に商品の良い部分を伝えているCM」が多かったというのが、審査員の全体評価です。これは褒め言葉ではなく、素直すぎるということです。 そもそも広告が商品の良い部分を伝えすぎると、自画自賛のように胡散臭くなるという性質を、審査員に何度も指摘されました。福里さんがBOSSのCMで宇宙人を登場させたのも、人間に人間を褒めさせたら自画自賛になってしまうからだと、何かの書籍で読んだことがあります。そんなわけで、見る人に何かを考えさせる、見る人の心に残る「ユニサイクルず・二人の男篇」がグランプリをとったというわけです。

ちなみに今回のグランプリを見ていて思い出したCMがあります。
myJapan内部でも非常に評価が高い「my voice」という作品です。
 
メッセージ性の強い作品ですが、こういったCMよりも、一般の方は、感動系や面白い系、ほんわか系など、いわゆる「雰囲気の良い作品」を選びがちです。石巻の「紫外線」はほんわか系、長野の「4センチ」は面白い系ですよね。それは間違っていないし、広告を真剣に見ている人も少ないので、一般大衆に向けての表現としてはむしろ正しいのかと思います。しかしコンテストとなると、審査員は玄人です。彼らはやはり「企画」を見ています。その意味で「ユニサイクルず・二人の男篇」や「my voice」には企画があります。この一般人とプロの評価の乖離は、何万回も議論されてきたものではありますが、コンテストで勝つためには後者に寄せていかなければならないのだと考えます。そして同じ時間を費やすなら、アイデアが重視される「企画」に力を入れた方が、クリエイターとしては成長できると思うのです。

p.s.
来年は参加者側でいきたい。制作意欲が湧いてきたー!!