今日は、Sulabh International を訪問です。インドのトイレ事情を学びます。


まずは職業訓練学校です。

ここでは子供達がPCや裁縫、化粧などの技術を学んでいました。

ただ、この学校は普通の学校ではありません。ここに通う生徒たちはカースト制度に大きな影響を受けています。カースト制度とは、人々をバラモン(司祭)、クシャトリヤ(王族、武士)、バイシャ(平民)、シュードラ(奴隷)という身分に分けて差別する仕組みのことです。そしてこのカーストにも入れず、排泄、死、血など汚れたものに携わる最下層の人々を不可触民と呼びます。その不可触民の中でも糞尿処理者のことをスカベンジャーと呼ぶのです。彼らは糞尿を処理するので「触れてはならない」という差別の意味が込められています。

そしてここの生徒たちの約6割は、スカベンジャーの家の出身なのです。


続いて職業訓練学校に併設されている
トイレ博物館に向かいます。

世界中のトイレが展示されています。


こちらは上述したスカベンジャーの像です。糞尿を素手で回収し、頭の上の器に収め、処理場へと運びます。素手で作業する彼らは常に感染症のリスクに晒されています。

この課題を解決するため、Sulabh Internationalは「スカベンジャーが必要な乾式掘り込み便所を人の手による清掃が不必要なトイレに代替する」という活動をしています。そうすることでスカベンジャーを失業させ、さらに彼らに職業訓練を受けさせることで、スカベンジャーという最低の職業から解放してあげようとしているのです。


例えばこのSULABH SHAUCHALAYAという水洗トイレは、人間の糞尿をバイオガス、堆肥、灌漑用水に分解し、完全に再利用します。このようなトイレが普及することでスカベンジャーを減らすことができるのです。


スカベンジャーという職業、そしてそこに付随する問題は、清潔な日本にいると絶対に考えることのない問題でした。今から考えてみると、この体験がその後の人生で僕がソーシャルグッドという言葉に興味をもつようになった原体験かもしれません。途方もなく大きな問題ですが、自分には何ができるのか少し考えてみる良いきっかけになりました。